親としてできること
境界性パーソナリティ障害の患者は、当然ながら苦しんでいます。
そして、そのことにより、家族の心労が大きくなっていくのもまた事実です。
患者はうまく行かないことがあると、一番身近な存在である親を責めます。
「自分がこうなったのはアンタのせいだ!」「お前の教育が悪いんだ!」などという暴言を吐き、
時には暴れ出します。
そういう時の親の心理は、勿論怒りでいっぱいになることもあるでしょうが、その一方で、
「本当に自分のせいだ」と自分を責める気持ちにもなります。
自分の責任を強く感じて、精神のバランスを崩していく親は沢山います。
しかし、自責の念に囚われてはいけません。
ハリウッド女優のドリュー・バリモアは、12歳までにアルコールとドラッグ依存状態になり、
その後、リハビリを繰り返しました。
シングルマザーの母親は、彼女によかれと思った教育方針でひたすら娘を守ってきましたが、
娘とは心がすれ違う結果になったのです。
子供の心理状態に目を向けながら教育することはとても大切ですが、それでも、どうしても些細な
心理状態については、見逃すことのほうが多くなります。
子育ても、完璧にはできないものです。
それは当たり前なのですから、親は、堂々としていればいいのです。
自分の言動・行動の責任を、何とかして自分で取らせるように工夫することが大切です。
そして、そのために積極的に医師と相談し、最も良い子供への接し方を見つけ出してください。
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