世界の中心は自分
自己愛性パーソナリティ障害の場合、世界の中心は自分であり、周りは自分の引き立て役、という
考え方を持ちやすくなります。
完全な「自己中心主義」なのです。
そして、自分は世界一素晴らしい人間であり、自分は特別なのだ、という思い込みが非常に強く、
その過信が自分を縛りつけます。
理想の自分でなければ気が済まないので、周りには自信にみなぎる自分を演じ、それにより、
自己満足を得ます。
周りの人たちからすると、まさに「素晴らしい人だ」と思うに違いありません。
しかし、人には必ず欠点があり、それを覆い隠せるものではないのもまた事実です。
仮に自己愛性パーソナリティ障害の人が単純なことでミスをすると、周りは「意外だなぁ」と
思うこともしょっちゅうです。
そして、本人はボロを出してしまったことで、自責の念に駆られます。
世界の中心には自分がいなくてはならないのに、自分より周りにいる誰かのほうが評価が高いと、
嫉妬心の塊になります。
それこそ、外見など、比較基準が人それぞれなことでも割り切れず、
「誰かが自分より他人に高い評価を下した」という事実に我慢ができないのです。
自己中心的であるが故に、自分にとって都合のいい人は全ていい人、都合の悪い人には敵対心を
むき出しにする、或いは徹底的に卑下します。
自分が主役でない環境がたまらなく許せず、このためストレスを蓄積しやすくなります。
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