自己愛性パーソナリティ障害の治療法は人それぞれ違う
はじめに、自己愛性パーソナリティ障害の治療法というのは、いまだに確立されていません。
自己愛の形が人それぞれ違うため、「これ」という治療法を提示するのは困難なのです。
但し、全ての自己愛性パーソナリティ障害の人に言えることは、現実を直視せず、理想像の自分に
縛られている、ということです。
ですから、治療の基本方針は、
・自己認識を改めること
・現実を直視すること
・正直な自分を取り戻す
ということになります。
このステップを確実にこなすために、様々な治療法を組み合わせます。
更に、自己愛性パーソナリティ障害の患者の家族がまた、自己愛に対して問題を抱えているケースが
少なからず存在することも事実です。
勿論全ての家庭でそのようなわけではないのですが、そういうな環境で自己愛性パーソナリティ障害の
人格が培われた場合、当然家族の認識改善も必要になります。
だからといって、全てにおいて、「親が悪い」というのではありません。
親は親なりに、子供の幸せを第一に考え、育ててきたことは否定できないでしょう。
ただ、親もまた、子供に対する接し方を変えていく必要があります。
親との衝突が絶えない家庭では、患者とその家族の双方が歩み寄ることで、治療が大きく前進します。
患者側、それを支える側の双方が正直になり、幸せになるにはどうしたらいいのかを考えること、
それこそが、全ての始まりです。
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