パーソナリティ障害の分類
パーソナリティ障害の分類方法は、主にWHO(世界保健機関)と、米国精神医学会による分類方法を
用いるのが一般的ですが、ここでは米国精神医学会が提示する分類について説明します。
「表-1」をご覧ください。
ここでは、パーソナリティ障害の特性を、大きく3つに分類しています。
分類Aは、「統合失調症によく似た症状である」としています。
統合失調症とは、以前は「精神分裂病」と呼ばれていたものです。
自己認知に乏しく、時には乖離などの症状も伴います。
分類Bは、ストレスに対する弱さや感情的な態度が特徴です。
自分に対する評価も白黒はっきりしていますし、それが時と場合によって、著しく変わります。
その態度の急激な変化により、気付けば周りを振り回していることもしょっちゅうあるでしょう。
分類Cは、パーソナリティ障害で、分類AにもBにも当てはまらないものが該当するほかに、
とにかく他人の評価を気にすること、不安感が強く、自分に自信がない為に、主体性に欠いて
他人に依存してしまうという特徴もあります。
パーソナリティ障害の分類は、米精神医学会やWHOがが提示するものが全てではありません。
更に、分類はあくまで診断を下す側の目安となるものであり、患者がその分類について、気にする
必要はないと思われます。
知識として留めておく程度にしておけばいいでしょう。
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