パーソナリティ障害の原因2 環境の変化
パーソナリティ障害になるそのほかの原因は、社会背景の影響によるものや、急激な環境の変化への
対応能力によるもの、などです。
私たちが現在暮らしている社会は、10年前のものとも20年前のものとも違います。
更には、戦時中の人たちが何をどう感じて生きていたかなど、私たちはもはや体験することもできません。
社会が自分が生きるにはあまりに困難な状況にあれば、「何かをやる余裕がない。こんな時代に夢も
希望も持てない」と思うに違いありません。
現にバブルが弾けて以来、抑うつ症状や不安障害の患者が、劇的に増えたという事実もあります。
社会背景はこのように、私たちの精神状態にも深く影響を与えるものです。
次に、環境の変化についてです。
子供でも、引っ越しがきっかけでいじめられるようになったり、大人だと、急な転勤で環境が
否応なしに変わってしまい、それについていけなくなった、ということがあると思います。
環境の変化そのものに、肉体的にも精神的にも追いついていかないこともありますし、物事が
悪い方向に変化すれば、私たちは絶望的な気持ちにもなるでしょう。
余談になりますが、「マリッジ・ブルー」というのは、結婚という人生最大の変化に対する不安や
危惧、とも言えるので、環境の変化がいかに人の精神に影響するかがお分かりになるかと思います。
どのような形であれ、生活における変化というのは、リスクを伴う、ということです。
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